Month: 9月 2005

Further than Lontanoについて(その1)

あと1ヶ月をきってまして、少し気分的にも緊張してきました。
http://www.p3.org/aas/051016/index.html
いくつかの視点から、このイベントの事前の説明(言い訳?)をしようかな、と。
今日は「いい音で聴いてほしい!」ということから。
イベント当日は、富士通テンというメーカのエクリプス(http://www.eclipse-td.com/j01_top/index.html)というスピーカを8本使います。(富士通テンさんありがとう。)普段、ラジカセやコンポなどの環境で音楽を聴いている若者たちにも、高精度な音でLontanoの世界をじっくりと聴いていただきたい、という思いがあります。
まずはフィジカルに豊かな体験になるように、と、これはいつも音楽を作っているときでもライブの準備をしているときでも変わらず思っていることです。
そして、マルチチャンネルであるということは、単にステレオの音楽が高密度になっただけの体験ではない何かが表現できるはず。それについてはまた書くことにします。技術的な部分でまだクリアしなくてはならない問題もあり、目下鋭意検討中、なのです。
とまれ、 インスタレーションの核は、音の体験そのものです。
それは「距離感」に関わるものになるかな、と思っています。
ひとまず。

北斎→千疋屋→LUSH

北斎の展示を観に、太田美術館@原宿へ自転車で。
代表的な富士の作品以外にはあまりきちんと観たことがなかったので、じっくり観てしまった。前後の時代からorへの影響を知るための資料も同時に展示されており、なかなかに興味深い内容でした。当時から、富士をモチーフにしたデザインの構図集のようなものが流通していたのね。江戸時代も楽しそうだなあー。最晩年あたりに書かれた「羅漢図」には、僕の持っている北斎イメージとは違う不思議な力を感じ、しばし無言で凝視してしまう。
その後家族(母、姉)と3人で千疋屋でおそいランチ。左側のテーブルには「出世する条件」についてあれやこれや議論する中年女性ふたり、右側のテーブルには次にどこの温泉地にいくのか机の上にガイドブックをたくさん拡げて検討をする老年女性ふたり。要するにそういう時間帯だったってことですね。
夜はplopというのレーベルのライブを聴きにLUSHへ。
僕のCDをリリースしてくれているcubicmusicとも関わりの深いレーベルで、集客もまずまず、いい感じでした。出演者のひとりのいけてるドラマーのお兄ちゃんと話したり、asunaくん、トイさんなど、プチご無沙汰な人々とも少しだけおしゃべり。
(あー、いちいちリンクつけておきたいところだけど、面倒なので、グーグってくださいね)
しかしライブハウスから帰ってくると服がとんでもなくタバコ臭いんですけど。!
これなんとかならんかなー。
10月16日のイベントは禁煙にしたいかも!(や、アサヒビールがNG出してきそうな気も・・)

イメージ/リミックス

何もかもが「イメージ」を介して理解される。
消費されるたくさんの製品は「上質」や「信頼」のイメージ、選挙においては「改革」のイメージ、そして、家族関係にすら「愛」のイメージを追い求める。
この得体の知れない「イメージ」は、”ムード”とか、”流れ”とか、”民意”とか、いろいろな言葉で呼ばれる。観念が先行して肉体的な考察が遅れる。結果、世界にはわけのわからない霧のようなものが漂うばかりになっている。
それでも、僕たちは毎日、何かを選択しながら生きている。AではなくてBを選ぶ、という行為を繰り返している。
どうやって?どのように?選択したらよいのか、わからないままに。半ば無意識に。
世界にあるすべてのものをすべて公平に判断することなど原理的に不能だ、とわかった上で、それでも「よりよい社会」について考えるということ。これはどういう作業なのだろう。TVから日々垂れ流されている、電車のつり広告が強いてくる「イメージ」の横溢に左右されずにものを考えられるとしたら、どうやって、なのだろう。
そんなことを考えながら、昨日は、去年親しい知人たちのために作った小さな曲をリミックスしていた。
手がかりは、やっぱり「からだ」なのだろうか。
続きます。

なつやすみ

ヨーロッパの都市を旅してきました。
イギリス、フランス、デンマークを6日間で旅したので、
移動の時間ばかりだったのだけど。
イギリスでは晴天続き。
london.jpg
パリでは”HIROHSHIMA 60 ANS PRES”という展覧会の看板をみつけ、
一瞬、胸がしめつけられるようだった。
hiroshima.jpg
そして、こちらはチボリ公園のライティング。
copen01.jpg
東京にもどったら、湿度の高い空気がまとわりついてきて、
でも、それを懐かしく受け止めることができた。
仕事以外で旅行なんて滅多にしないのだけど、たまにはこういうのも、よいもの。