あるいは修羅の十億年

わたしたちが音楽の実体だと思ってきたものは

実は仮のもの

ひとつの青い照明のようなもの

だとしたら

絶え間なく変化する〈世界〉を観察する眼

聴く耳

でありたいと願う

曲は連続して奏される4つのパートより構成される

あらかじめ用意されたファイル再生はなく

村田さんとともに

(すべてわたくしと明滅し)

その場で立ちあらわれる

一ノ瀬響

あるいは修羅の十億年