News and Memorandum

春は馬車に乗って

昨夜、急に昭和初期の日本語が読みたくなって本棚を物色。
横光利一がいいかな、と思って短編集を選んだ。
「春は馬車に乗って」、「微笑」、「機械」。
どれも素晴らしい。
横光も川端も、実は短編によいものがある、と思ってる。
そうだ、いきさつを書かなくちゃ。
ネットで、エミリ・ブロンテの「嵐が丘」のことを調べてたんだ。
なぜかというと、今年の夏休みはイギリスにでもいこうかと思っていたからで、、そこから、
→水村美苗「本格小説」(「嵐が丘」を下敷きにしている)
→水村氏の問題意識でもある英語スタンダードな社会への批判、日本語の文学の弱体化
→ああ、そういえばちゃんとした日本語読む機会が少なくなったなあ、
→冒頭につながる。
と、こういうわけ。
ネットで情報を漁っていると、気がつくと当初の行動と全く別のところにいたりする。
ときにはこういう夜もいい。だけど、「よい日本語の小説を読む」という行為は、「勝ち組」を目指すことに忙しいこの社会のなかで「役にたたないこと」として隅に追いやられていくばかりなのだろう。グローバル化の代償はこんなところにもある。
スイトピーが届く場面は、深くえぐられるように、美しい。

“Further than lontano”

P3( http://www.p3.org/ )さんとの共同企画で、ワンデイインスタレーション&ライブをすることになりました。
“lontano”の素材をさらに発展されたものを8チャンネルのスピーカシステムで鳴らし、ライブのサウンドと混ぜていく、という試みです。おなじみのカルテットのメンバーも出演してくれます。
10月16日(日)の午後です。
Lontano関連のイベントはこれで最後、、かな、と思ってます。。
ぜひ。

東京工芸大学オープンキャンパス

東京工芸大学のオープンキャンパスに行く。
友達であるさかいれいしうが講師として参加しているワークショップ形式の授業の講評会とライブ。僕は音の助っ人として、映像の助っ人のちゃーりーとれいしうさんと3人で小さなセッション。(あくまで授業のワークショップということで、僕はそれに関係していないので、ここでは告知はしませんでした。)
美大でビジュアル表現を勉強する子達のためのサウンドのワークショップ。難しいテーマであるには違いない。
僕も、東京造形大学という大学で3年間(2年だったかな?)同様のワークショップを担当していたことがあった。
朝イチの授業でとんでもない努力をして起きていったこと、八王子までの道のりに富士山が見えるポイントがあったこと、造形大学の学食はドーム型の天井でとても不思議な音響だったこと、そんなことがなぜか記憶に残っている。
音に対する感覚を磨く、というのは、音を聞くことと考えることのフィードバックの中からうまれる。バンドの練習で週に何度かスタジオに入って絶叫してストレス発散することと、それは、きっと別物。。
うーん、もう少し書きたい気もするけど、これ以上は難しいな。