アマノジャク、違和感、鈴虫。

またご無沙汰してしまいました。
すっかり世界の音程は元どおりにもどりました。
アマノジャクなもので、そうなったらあの移調楽器状態が貴重な時間だったような気がしてくるから不思議。
作曲家の仕事をいくつかしていました。某ダイヤモンドのCM音楽の新しいアレンジをしたり、秋に初演される予定のギターアンサンブルの曲を書いたり。音楽家はオンガクすることが当たり前のはずなのに、その日常に不思議な違和感を覚えたりすることがあります。そして、相変わらず、音楽過剰の時代に自分が作り続けていく意味をはっきりとは見いだせないでいます。曖昧な場所から、曖昧な手探り状態を続けています。
きっとずっとこうなのでしょう。
深夜の2時ですが、部屋には鈴虫の音が響いています。
そう、秋、です。
みなさんの時間は生きてますか?

半音低い世界(2)

(こういう話題はきちんとその後のフォローアップをしておかないといけない。)
おかげさまで「半音低く聞こえる」現象は、ほぼ元どおりになりました。
回復の仕方は、想像のとおり、「徐々に」でした。。
数時間毎に、微妙にピッチが上がって(というか戻って)いきました。。
今でもごくわずか低いような気もしていますが、これは錯覚かも。。
ともかく生まれてはじめて経験した「脳内トランスポーズ」現象。。
ちょっと忘れられない体験になった。

半音低い世界

さて、今日はもう一件。
いま、とてもとても珍しい体験をしている。
それは薬の副作用で「世界の音がすべて半音低くなる」という現象。
これは、それほど少ない副作用ではないらしい。多くは、絶対音感の持ち主たちから報告されている。ある日、PCの起動音が、聴いている音楽が、電話のベルが、すべて半音低くなっていることに気がつく。僕の場合もまずはPCの起動音が低くてびっくりしたのだけれども、「サンプリングレートが変更されたんだろう」と勝手に思い込んでしまった。2台目のPCに電源をいれたとき、さすがにこれはおかしい、と気がつき、あわててピアノをさわってみたところ、ほんとに見事に半音低かったのだった。
僕は特に強い絶対音感があり、この違和感はかなりの衝撃だった。絶対音感のないひとでも、ある日すべての音が半音低くなったら、なんとなくおかしく感じるはずだとは思うけれども、ここまでの衝撃はないだろう。
歌を歌ってみよう。。。
ドレミ、と歌ってみることはできる。。それはピアノのドレミと同じ音だ。ところが、でてきた音を聴いてピッチをとらえるまでのどこかがおかしいらしく、歌っているはずのドレミは「シド#レ」として聴こえてくる。「歌う」ほうに神経を集中すると「ドレミ」、聴く方に意識を集めると「シド#レ」、このアンビバレントな経験!!
んん??と、いうことは、だ。音を聴いてピッチを判断する脳の機能と、あるピッチの音を出す(歌う)という脳の機能は別々の部位が司っていることになる。へー、知らんかったなあ。。
もちろん原因になった薬はすぐにやめたけれども、しばらくこの症状(?)は残るらしい。いずれは消えるものだと思うと、今度はこの状態で、脳に関する実験をしたくなったのだった。最も気になるのは、テンポ感覚はどうなっているのか?という問題。半音低く感じるというのは、つまりは、周波数を通常の状態より低くとらえているわけで、時間感覚そのものが引き延ばされていることが考えられる。つまり1日を24時間以上だと感じていることになるのか?とかね。。
いやはや。続きます。
今、外でミンミンゼミがしきりに鳴いている。この音も半音低いのであった。
同様の体験された方いらしたら、ぜひ、教えてください。。

風を待つ部屋

「風を待つ部屋」が好評のようです。
音をお聴かせできないのが残念ですが、それは現場でのお楽しみ、ということで。
(おそらく、この仕事は世界中で自分がもっとも適任であろうという仕事、そんなふうに考えることができるものはそれほど多くはない。この仕事はそういうものだった。)
会期は24日(木)までです。東京からはちょっと遠いのですが、とても気持ちのいいところですので、ぜひ、小旅行のつもりで、STARNETに足をお運びください。リビングワールドの西村佳哲さんいわく「世界中のひとにきてほしいというのが正直な気持ち」だそうです。。
僕も、同感です。