Month: 11月 2007

Ferris Music Contents Forum

12月1日の横浜のイベントの情報は下記よりどうぞ。
入場無料ですが、お申し込みが必要だそうです。
http://fmp.ferris.ac.jp/check/forum/index.html
http://fmp.ferris.ac.jp/check/forum/img/071201.pdf

さや、さーやさーや、

はじめて高田和子さんの音と声を聞いたのは、
高橋悠治リアルタイムのCDにて。
む、ね、は、いま。
もちろん、その後、ご本人から間近で三味線の音、奏法を教えていただく機会も持つことになるとは思ってもいなかった。
あ、つ、くかなしい、かんこであって。
ご病気のことも何も知らなかった。
たけにぐさに。
僕にとっては、いつも「こわいくらい」だった。
細く鋭い目、切り立った音、張りつめた緊張感。
最後にお目にかかったのは、いつだったろうか。
たけにぐさに。
どうか安らかに。
たけにぐさに。
風が吹いているということである。

コンサートのアンケート

8月の益子STARNETでのコンサートのアンケートをようやく読みました。
書いてくださった方々、ありがとうございました。
ちょっと手違いがあり(正確にいえば僕のミスなのですが)、今頃になってしまいました。でも晩秋はちょうど夏のことを思いかえす時期でもあり。
多くの方が同じように、「場所と音楽と自分が一緒になった」という感想を書いてくださっています。そのとおりですね。ライブ嫌いで、自分のライブの録音や映像をあとから見たり聴いたりするのが苦手な僕でもこのライブの録音を編集していたりするくらいで。
一期一会といえば大げさですが、あらためていい機会だったと思っています。
またいつかSTARNETでも演奏する機会があるでしょう。。
近隣の方は、そのときまたお目にかかりましょう。

静かな夜に

Morton Feldman のオーケストラ作品”Coptic Light”に埋もれる。
紛うことなく、これは20世紀の生み出した最上の音楽のひとつ。
幾重にも重ねられた音の雲の向こうに微かにざわめくティンパニーとピアノのパッセージ。
それに耳をすませているうちに、いつの間にか、ゆるやかに、バイオリンが上行するメロディーのかけらを浮かび上がらせる。そして、ピッチカートからはじまり次第にオーケストラ全体に浸透してゆく波紋のようなパルスのうねりが、管楽器群のスタッカートのリズムの緊張に溶け込んでゆく。
なんという美しく、微妙で、幽玄なテクスチャーだろう。
モチーフというクラシック音楽の語法から(ほぼ)完全に解き放たれた、無重力の雲と光。
これを生み出す技術は並大抵のものではない。
そして、その音楽に深くコミットできる耳を持っていることを、僕は幸せに思うのだ。