Year: 2007

静かな夜に

Morton Feldman のオーケストラ作品”Coptic Light”に埋もれる。
紛うことなく、これは20世紀の生み出した最上の音楽のひとつ。
幾重にも重ねられた音の雲の向こうに微かにざわめくティンパニーとピアノのパッセージ。
それに耳をすませているうちに、いつの間にか、ゆるやかに、バイオリンが上行するメロディーのかけらを浮かび上がらせる。そして、ピッチカートからはじまり次第にオーケストラ全体に浸透してゆく波紋のようなパルスのうねりが、管楽器群のスタッカートのリズムの緊張に溶け込んでゆく。
なんという美しく、微妙で、幽玄なテクスチャーだろう。
モチーフというクラシック音楽の語法から(ほぼ)完全に解き放たれた、無重力の雲と光。
これを生み出す技術は並大抵のものではない。
そして、その音楽に深くコミットできる耳を持っていることを、僕は幸せに思うのだ。

ご無沙汰してしまいました

えー皆様、まだあきれずにご覧になってるでしょうか。
更新しない記録更新してしまいました。。(涙)。
すみません。
10月はですね、
音楽以外でいろいろばたばたしておりました。
(いや、仕事もしてましたが、気分的には、ということです。)
またあらためまして。。
とりいそぎ。

IRON CODE リハーサルセッション

“IRON CODE”リハーサルセッション、東京で初になります!
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金沢健一「音のかけら」とパフォーマンス
彫刻家・金沢健一が20年来手がけている作品シリーズ「音のかけら」を中心とするインスタレーションとパフォーマンス。金沢のソロのほか、久保田晃弘(サウンドアーティスト)、一ノ瀬響(作曲家)を加えた3名による「音のかけら」とコンピューターのセッション「IRON CODE」、酒井幸菜(ダンス)、伊東篤宏(自作音具オプトロン)とのコラボレーションを予定。
イベント日程:
http://www.ueno-mori.org/tenji/annex/20070920/index.html
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