News and Memorandum

イメージ/リミックス

何もかもが「イメージ」を介して理解される。
消費されるたくさんの製品は「上質」や「信頼」のイメージ、選挙においては「改革」のイメージ、そして、家族関係にすら「愛」のイメージを追い求める。
この得体の知れない「イメージ」は、”ムード”とか、”流れ”とか、”民意”とか、いろいろな言葉で呼ばれる。観念が先行して肉体的な考察が遅れる。結果、世界にはわけのわからない霧のようなものが漂うばかりになっている。
それでも、僕たちは毎日、何かを選択しながら生きている。AではなくてBを選ぶ、という行為を繰り返している。
どうやって?どのように?選択したらよいのか、わからないままに。半ば無意識に。
世界にあるすべてのものをすべて公平に判断することなど原理的に不能だ、とわかった上で、それでも「よりよい社会」について考えるということ。これはどういう作業なのだろう。TVから日々垂れ流されている、電車のつり広告が強いてくる「イメージ」の横溢に左右されずにものを考えられるとしたら、どうやって、なのだろう。
そんなことを考えながら、昨日は、去年親しい知人たちのために作った小さな曲をリミックスしていた。
手がかりは、やっぱり「からだ」なのだろうか。
続きます。

なつやすみ

ヨーロッパの都市を旅してきました。
イギリス、フランス、デンマークを6日間で旅したので、
移動の時間ばかりだったのだけど。
イギリスでは晴天続き。
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パリでは”HIROHSHIMA 60 ANS PRES”という展覧会の看板をみつけ、
一瞬、胸がしめつけられるようだった。
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そして、こちらはチボリ公園のライティング。
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東京にもどったら、湿度の高い空気がまとわりついてきて、
でも、それを懐かしく受け止めることができた。
仕事以外で旅行なんて滅多にしないのだけど、たまにはこういうのも、よいもの。

いかん

またさぼってしまった。
お詫びに無精髭の写真をアップしてみます。
え?見たくない?ごもっとも!
“Further than lontano”フライヤあがってきました。!
“Lontano”のさらに彼方へ、ですからね。どんなことになるんだろう。わくわく。
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Starnet

益子にあるstarnet (http://www.starnet-bkds.com/) に行く。
よく仕事を一緒にしている友人、西村佳哲さんと奥さんが運営しているリビングワールドというデザインレーベルの展覧会がstarnetのギャラリーである”zone”で開催されている。
それを見に。
夕暮れのstarnetは美しく、展示も、丁寧に作り込まれバランスを考えられた、とても心地よいものだった。
展覧会のタイトルは「窓」。
内と外、自然と人為、いくつもの理念の上で分断された領域を窓でつないで、風をとおす。
と、これは僕の勝手な解釈だけど。
窓(window)には、風(wind)が含まれているから。
細部までこだわっているけれども、”神経質なアート”ではない、そのバランスが見事だった。
そして、starnetは、食事がとてもおいしい。
心に体に滋養を与えることができた。
オーナーの馬場さんに”lontano”を差し上げたら、とてもよろこんでくれた。
ささやかながら、お礼ができてよかった。
夏の、一日。