we are all connected
知人の箏奏者、水谷さんと西さんのコンサートに作品を提供した。
2面の箏を向かい合わせにして、それぞれの弦を三味線の糸で結びつけると、2つの楽器が共鳴する。26弦の不思議な楽器が誕生する。
つながる、とはこういうことをいうのだろう。と思って。
本番の演奏が少し消化不良だったようで、アンコールでもう一度演奏してくれた。
自分の曲を聴くとき、こんなにリラックスするのもめずらしい。響きは飽きのこない微妙なものとなっていた。
(自分の周辺だけで閉じているような音楽は聴いていてとてもつらいものだけど、きっかけはそうであっても、どこかにつながることもあるのかもしれない。そんなことをこっそり考えていた。)
終演後、白人の女性が「とてもよかったですよ」と話しかけてきてくれた。
続けて「私はヤドランカといいます」と自己紹介される。
そう、サラエボの、あのヤドランカさんだった。
水谷さんの古くからの知り合いということなのだけど、以前、知人が彼女にインタビューしたことがあり、僕にとってもよく記憶していた名前だった。
こうやって、つながってゆく。connected.