“we are all connected”

知人のコンサートのための作曲をはじめた。
アメリカで活動している箏奏者水谷隆子さんという方の演奏会。
“we are all connected”という曲。西陽子さんとのデュオの作品になる。
フィジカルにつながることを考える。実際に。比喩でなく。

「それっぽいもの」と「それ」の違い

世の中にはたくさんの「それっぽい」ものがあって、でもそれは「それ」ではないんだ。ということがある。
聴きにいったイベントでヒジョーに「それっぽい」ものを体験した場合、その居心地の悪さは最後には自分への問いかけとなっって頭のなかで渦をまく。
「チャート式:誰でもできるノイズエレクトロニカミュージック入門」みたいな本を最近はどこかで売ってるのでしょうか?
どんなに下手でも人気がなくても理解されなくてもいいから、「それっぽい」だけのものは出したくないなあ、と思ったのです。
さて、”lontano”はどうだろう?

“lontano”

というタイトルを聞いて、リゲッティだよね、と間髪いれず言ったのは、詩人の松井茂。彼の年齢不相応な博識さは、ときどき薄気味悪くすらある。

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「おびえる小動物のように、感覚の「閾」(いき)をめいっぱいあげて、
感じとるもの。『音』と『音楽』の境界をどこまでも拡大してみつめていくこと。」